便秘と腸について⑩｜5分間背骨ゆらしで自然治癒力を高める整体・カイロプラクティック
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便秘と腸について⑩
こんにちは。
今回は、「便秘と腸について⑩」です。
過去のブログは読まれましたでしょうか？
読まれてない方は、ぜひ読んで下さいね(^^)
「過去の記事」
下剤について
便秘になれば、薬を使う。
日本では、今や定番になってきていると思います。
また、病院でなくても、ドラッグストアでも簡単に購入できますので
使っている方は非常に多いのではないでしょうか？
その下剤は、はたして使って大丈夫なのでしょうか？
薬は、解消法としては、飲むだけなので非常に簡単です。
また、下剤は、1種類だけでなく様々な種類があります。
むやみに使用していると、悪い影響もありますので注意が必要です。
現在、日本で使われている下剤には、
●塩類下剤（便を膨張させる）、
「酸化マグネシウム；マグラックス、マグミット」
●膨潤性下剤（水分を吸収して、便を膨化させる）、
「ポリカル、ボフィル；コロネル、ポリフル」
●刺激性下剤（腸管の筋間神経叢、腸管蠕動、直腸の運動などを刺激する）、
「アントラキノン系；センナ、アローゼン、プルセニド、セロチ、ダイオウ」
「ジフェノール誘導体；ラキソベロン」
「ビサコジル；テレミンソフト座薬」
「炭酸水素ナトリウムなど；新レシカルボン座薬」
●分泌性下剤（小腸からの腸液分泌を促進）、
「ルビプロストン；アルティーザ」
漢方薬などの種類があるそうです。
中でも、注意が必要なのは刺激性下剤です。
市販の下剤は大半が刺激性下剤です。
これは、安く、よく効くためです。
即効性もあるため、便がすぐ出たから良い薬と勘違いされる方も多いようです。
しかし、この刺激性下剤を長期間継続して使用すると、
腸の内壁が黒くなる大腸黒皮症（大腸メラノーシス）になると言われています。
これは、アントラキノン系の下剤を服用すると、薬物代謝の過程で腸に色素沈着が起き、
腸管神経の働きが悪くなり、腸の動きも悪くなります。
その結果、より多くの下剤を飲まないと効かない状態になりますので、
長期間の服用を避けなければいけません。
病院で処方される下剤は、
酸化マグネシウムなどの塩類下剤が多いですが、
排便効果が少ない方は、
刺激性下剤を併用している方もあります。
気になる方は、医師や看護師、薬剤師さんなどに相談してみて下さい。
薬になるべく依存しないように、運動や、生活習慣の見直し、マッサージなど、
薬以外の解決方法は沢山ありますので、ぜひ行って下さいね。
便の成分って？
便は何で出来ているかご存じでしょうか？
特に便秘の方は、
便は硬い固形物と認識はあると思いますが、
実は、便は、約８０％が水分です。
残りの２０％程度が、固形成分となっています。
この８０％の水分ですが、内訳としては、
胆汁、膵液などの消化液、酵素、
食べ物を分解する時に生じる脂肪酸、
乳酸、炭酸ガスなどになります。
また、便の臭い原因である、
アンモニアやインドール、スカトールなども含まれます。
固定成分の２０％は、
全部食べ物の残りカスと思いがちですが、
食べ物の残りカスは、
全体の1/3程度です。
残りの1/3は、
腸壁からはがれた粘膜（皮膚で言うアカみたいなもの）
残りの1/3は、腸内細菌となっています。
アカや腸内細菌が2/3を占めているのは
意外に感じられるかもしれませんが、
排出される、腸内細菌は生きているものも、
死骸も含まれます。
腸内細菌は約、100～1000兆匹も存在しているため、
便の中にこれだけいてもおかしくはありませんね。
便の成分には、様々なものが含まれていますので、
便の状態をチェックするだけでも
健康状態を把握することができますね。
簡単な見分け方の一つとしては、
腸の状態が悪いあるいは、
日々の食生活が悪いときには、
悪玉菌が増えてきます。
そうすると、便の臭い原因である、
アンモニアやインドール、スカトールなどが、
過剰に生産されるため、
臭くなります。
臭いだけでも、腸の状態が分かりますね。
簡単にできますので、無意識にしている方も多いと思いますが、
改めて自分の便の状態も観察してみて下さいね。
【引用・参考文献】
●腸管免疫力を高めて病気にならない生き方 松生 恒夫 永岡書店 2012
●便秘と腸の基本と仕組み 坂井 正宙 秀和システム 2016
●腸内常在菌は腸管免疫系にどのように影響するか? 後藤 真生 化学と生物 2000年 38 巻 4 号 248-249
少しずつ便秘について発信していきますので、
よろしくお願いします。
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副院長 松本
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